メガトロンけんきゅうじょ
メガトロンけんきゅうじょホームページ
 こども用 
ぼくのなまえはたけし。メガトロンけんきゅうじょのそばに住んでいる小学2年生。
今日はメガトロンけんきゅうじょをはかせといっしょにたんけんするよ。



けんきゅうじょその1 『ねえ、はかせ。はかせはメガトロンけんきゅうじょでまいにちどんなことをしているの?』

『じゃあ、わしの毎日の研究生活を一緒に見ていくことにしよう』

けんきゅうじょその2 『最近のわしの研究テーマはリンゴ。発掘あるある大辞典でベタボメじゃったからな。リンゴパワーの研究と称して毎日食べまくっているんじゃ。正直ちょっと飽きてきた。でも12箱あったのが1箱にまで減ったからもう少しの辛抱じゃ。特に研究成果は挙げられていないが、最高級のリンゴを買ったおかげで上半期予算を使い切ることができたからOKじゃ』

けんきゅうじょその3 『あきかんがいっぱいあるよ。リサイクルのけんきゅうかな?』

『いやいや。缶を念力でつぶせるかどうかの研究のために市内各所から集めてきたのじゃ。もちろんできるわけがない。本当の理由は缶に貼られたままのBOSSやジョージアの応募シールを集めるためじゃ。これが予想以上にたまって笑いが止まらん。ボス漫の“俺の空”は手に入れたも同然じゃ。はがしたあとの空き缶はちゃんと裏庭に埋めて自然に帰しているよ』

けんきゅうじょその4 『サボテンも食べると体にいいと聞いたんで大量に購入したんじゃが、これは失敗じゃったな。苦くて食えたもんじゃない。仕方ないので乾燥して粉末状にし、年寄りたちに秘薬として売ったんじゃ。材料費に800万円、製造費に260万円もかかったのに売り上げはたったの16万円。そのまま植物園に寄付した方がよかったかものう。高くついた遊びじゃったよ。そういえばこの秘薬“サボテンガーS”を3万円分買っていったシゲさんを最近見ないんじゃがどうしたんじゃろうか』

『いままでにれいのないないぞうしっかんでにゅういんしたってきいたよ。しゅうちゅうちりょうしつでしょくぶつじょうたいだって』

けんきゅうじょその5 『あと、国内では栽培が禁止されている植物を当局に内緒で育てるのも大事な仕事じゃ。研究所の秘密の収入源じゃからのう。研究用という大義名分があるから研究所内は無法地帯じゃ。出荷前の物はこっちの乾燥室に保管してあるよ。あとはパートのおばさんたちが袋詰めすれば市場に出回ることになるんじゃ』

『うらしゃかいのりゅうつうをささえるだいじなしごとなんだね』

けんきゅうじょその6 『研究で疲れたらたっぷりと昼寝。ハンモックに揺られてレンガの事でも考えながら夢の世界に身をゆだねる…。一見さぼっているように見えるけれども、寝グセを直すのは自分にとっても周りの人たちにとっても大事な仕事なんじゃ。ところでなぜレンガなのか。それはわしにも分からない。次の研究課題にしようかのう。そうと決まればさっそくレンガを1グロスほど注文じゃ。空手ごっこや積み木ごっこで活躍してくれることじゃろう』

けんきゅうじょその7 『うわぁ、おっきなゲジゲジ』

『すごいじゃろう。これはブラジルオオゲジゲジといって南米産の世界最大のゲジゲジなんじゃよ。こっそりと大量に密輸して、繁殖させる研究をしておる。明らかに生まれた数よりも死んだ方が多いのが問題といえば問題なんじゃが…。これを全国のゲジゲジマニアが大枚をはたいて買っていくのじゃ。ワシントンなんとかにひっかかるらしいが、しょせん人間が作った決まりごとには抜け道なんていくらでも存在するからのう。楽勝じゃよ。参考までに軽く火であぶるとなかなかの珍味じゃぞ』

けんきゅうじょその8 『このコンピュータは情報化社会を対応するために世界中のあらゆるデータベースに直結しておる。どんなに難攻不落のセキュリティシステムだろうとメガトロンコンピュータの手にかかれば秒殺じゃ。中里さんのカードの暗証番号から杉山さんの奥さんの口紅の色の好みの変化まで、メガトロンコンピュータに分からないことはないんじゃ』

『すごいや。こじんのプライバシーがまるはだかにされちゃうんだね』

けんきゅうじょその9 『とてもおもしろそうだね。ぼくもおおきくなったらメガトロンけんきゅうじょではたらくよ』

『ハッハッハッ。そうかい。でも大卒初任給が12万円。ボーナスも2ヶ月分出ればいい方。しかも健康保険は自分で入らないといけないんじゃ。労組も全く機能していない状態じゃからな。社会に出るまでにあと10年以上あるんじゃからよく考え直した方がいいぞ』

      おしまい



保護者の方々へ
 お子様方には厳しい現実・正しくない物・美しくない物を直視する力をつけさせて下さい。同時に『黙認する勇気』を知ってもらうこと、それが当ページの狙いです。


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